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紅葉は始まったばかり

2025年10月11日

3連休初日は、気持ちの良い青空が広がり行楽日和になりましたね。

朝晩は寒くなってきたので、「だんだんと紅葉も進むかな?」と思う方も多いかと思います。

月寒公園でも、少しずつ木々が色づき始めていますよ。

写真はこどもひろばの様子。赤いSL遊具の横にあるエゾヤマザクラが赤く色づき始めています。

写真は、ヌルデという木の葉っぱです。赤や黄色に鮮やかに色づいて、とってもきれいでした。

樹種によって、早く色づく木もあれば遅くに色づく木もあります。今は、サクラの仲間や、大きな葉っぱのホオノキやトチノキ、ヌルデのような漆の仲間などが少しずつ色づいてきています。

紅葉は始まったばかり、秋を探しに出かけてみませんか?

「月寒公園自然観察会~トンボと野鳥編」開催しました!

2025年10月07日

今年4回シリーズで開催した月寒公園自然観察会。
最後の回は10月5日、トンボと野鳥をテーマに開催しました。

10月といえば季節はすっかり秋、木々も色づき始める時期ですが、今年は暖かい日が続き、この日も最高気温が26度!太陽の光もサンサンと降り注いでくれたおかげで、トンボは想像以上にたくさんの種類が見られました。

野鳥も、今年は山に木の実が少ないのか、早めに山から下りてくる野鳥も多いようで、色々な種類が観察できました。

観察会の報告と共に、この日に見られた野鳥やトンボを少しだけふりかえってみましょう。

講師のお話_R

野鳥の講師は皆川昌人さん(旭山記念公園)です。

ボート池では、マガモやキンクロハジロに出会いました。キンクロハジロは、毎年春や秋にボート池に群れで訪れていて、黒い羽に黄色い目が
かっこいい水鳥です。

ボート池から、くつろぎの森、歴史の森と巡ると、カエデの並木にイカルの群れが来ていて、カエデの実を一生懸命食べている様子をじっくり観察できました。また、去年はほとんど見られなかったミヤマカケスが、山の木の実不足の影響か今年は10月には見られるようになっていて、この日も私たちの前に姿を現してくれました。カラスの仲間らしい「ジャージャー」という鳴き声や、青や白、黒が混ざった翼も美しく、じっくりと観察することができました。

トンボの講師は、高校2年生の大黒さんと金子さんです。二人とも北海道トンボ研究会に所属していて、小学生の頃から月寒公園でトンボや野鳥の観察を続ける実力派です。

例年だと10月は、寒さに強いキトンボや個体数が多いアキアカネ位しか見られませんが、この日は強い日差しを浴びて、たくさんのトンボが
ボート池を飛んでいました!

アキアカネやキトンボの他にも、顔に眉のような斑点があるマユタテアカネや、翅の先端が茶に色づくノシメトンボ、ノシメトンボに似ているけど小型で体が真っ赤に色づくコノシメトンボまで、アカトンボの仲間は5種類も観察できました。

大黒さんと金子さんが大きな網で捕まえて、間近で見せてくれたので、じっくり観察できましたね。

この日観察できた生きものは、以下の種類でした。

野鳥・・・・イカル、シジュウカラ、アカゲラ、キンクロハジロ、マガモ
      ヤマガラ、ゴジュウカラ、ミヤマカケス、ヒヨドリ、スズメ
      ヒガラ(声)、ハシブトガラス、ハシボソガラス、
      シメ(声)、カワセミ、ウグイス(声)以上16種

トンボ・・・キトンボ、アキアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボ、
      マユタテアカネ、オツネントンボ 以上6種

番外編・・・キタキツネ

トンボのシーズンはそろそろ終わりですが、野鳥はこれから渡りが始まり冬鳥が訪れます。木々の葉が落ちると観察もしやすくなるので、おススメですよ。

参加してくれた皆さま、講師の皆さま、ありがとうございました!

「月寒公園自然観察会~トンボと野鳥編」開催しました!

2025年08月09日

8月5日「月寒公園自然観察会~トンボと野鳥編」を開催しました!

先週の植物・樹木編に続いて、夏休み開催ということもあり、小学生から大人まで20名以上が参加してくれました。

野鳥の講師は皆川昌人さん(旭山記念公園スタッフ)、トンボの講師は
金子琉之介さんと大黒友陸さん(北海道トンボ研究会)です。

月寒公園はボート池などの水辺があり、自然林も残されているので、色々なトンボや野鳥が観察できることから、今回はトンボも野鳥も両方学ぼう、楽しもう!と企画しました。

まずはパークライフセンター前で、資料を元に今時期見られるトンボと
野鳥のお話を聞きました。双眼鏡の使い方や、トンボの捕まえ方も教えてもらい、観察会に出発です!

ウスバキトンボ_R

金子さんと大黒さんは、開催前に広場で捕まえたウスバキトンボを見せてくれました。

まずは全員でボート池を巡り、野鳥とトンボを探しました。

マガモの親子が現われたり、色々なトンボを観察できました。池の水面をビュンビュンと飛ぶのはギンヤンマやオオルリボシヤンマなどの大型種、

水面をふわふわと飛ぶのはルリイトトンボなどイトトンボの仲間、よく見てみると色々なトンボがいます。大黒さんと金子さんから、種類ごとの飛び方の違いを教えてもらうと、いつも歩いているボート池に、実はたくさんのトンボがいることに気づき、驚きました。

葉の上にそっと止まっているマユタテアカネ、池の上のせり出した葉の上に止まる全身真っ赤なショウジョウトンボもいました。ショウジョウトンボは、もともと北海道にいなかったそうですが、ここ数年札幌市内でも見られるようになってきたとのこと。温暖化がトンボの生息地にも影響しているようです。

ボート池を巡ります_R

水面や水辺の葉っぱをよく見ると、色々なトンボが見られることを教えてもらいました。

1時間ほど過ぎたところで、トンボチームと野鳥チームに分かれました。

トンボチームは、ボート池にそそぐ小川の近くで、トンボを捕まえました。大黒さんと金子さんに「トンボを見つけたら網は後ろから振るんだよ」と教えてもらいながら、子どもたちは網を振って一生懸命捕まえました。

この日に確認したトンボは、以下の10種でした。

・シオカラトンボ ・オオルリボシヤンマ ・マユタテアカネ
・ルリイトトンボ ・セスジイトトンボ  ・アジアイトトンボ
・ショウジョウトンボ ・ミヤマアカネ  ・モノサシトンボ
・ギンヤンマ

中でも参加者が捕まえたセスジイトトンボや、アジアイトトンボ、ミヤマアカネは、今年の月寒公園初記録だったので、大きな収穫でした。

トンボチーム_R

トンボチームは小川の近くの草原で、トンボをとって観察しました。

野鳥チームは、皆川さんの案内で散策の森を巡りました。
カラ類などの幼鳥が見られる時期なので、幼鳥をねらい目に鳥を探しました。
この日確認した野鳥は、以下の9種でした。
・ヒガラ ・ハシブトガラ ・シジュウカラ ・ヤマガラ(声)
・ヒヨドリ ・スズメ ・ハシブトガラス  ・ハシボソガラス
・マガモ

中でもヒガラは、比較的近くでじっくり観察することができて、満足度が高かったようです。

見られた種数は少なくても、鳥のしぐさをじっくり観察できるのは、とても贅沢な経験です。

野鳥観察チーム_R

皆川さんのガイドで野鳥を観察する野鳥チーム

参加してくれた皆さま、講師の皆川さん、大黒さん、金子さん、本当にありがとうございました!

最後、講師のお話で大黒さんから「トンボをたくさん観察して捕まえて、トンボ愛を深めてください」とお話がありました。

今回私たちは、トンボや野鳥を見る目、探すコツを少しだけ身に着けることができたと思います。トンボや野鳥に限らず、興味をもった生きものについて自分で調べたり、よく観察することで、どんどん好きになり、どんどん楽しくなると思います。
今回の観察会をきっかけに、日常のおさんぽや遊びの中でも、たくさんのトンボや野鳥に触れ合ってもらえると嬉しいです。

また、珍しい野鳥やトンボを見つけたときには、ぜひパークライフセンターで教えてくださいね。

次回は、10月5日にトンボと野鳥編を開催します。10月はトンボが終わりの季節、野鳥の渡りが始まり面白くなる季節です。ぜひ季節を変えてご参加ください。皆さまのご参加をお待ちしています。

ギンヤンマ

観察会終了後、観察会では捕まえられなかったギンヤンマを大黒さんが捕まえてパークライフセンターに持ってきてくれました。

間近で見るギンヤンマの迫力はすごくカッコイイですよ!

3人の講師陣_R

講師の皆川さん、金子さん、大黒さん

好きを極める姿が素敵な3人でした!

セスジイトトンボ発見!_R

参加者が捕まえたセスジイトトンボ

なんと!帽子で捕まえました!

トンボは三角紙に挟みます_R

捕まえたトンボは、翅を傷めないように、三角紙に入れて特製の三角ケースに納めました!

コシアキトンボ

今日のねらい目だった「コシアキトンボ」

去年金子さんと大黒さんが月寒公園で見つけたのが、札幌初記録だったそうです。
この日も池沿いの草に止まっている姿は見ることができました。

ルリイトトンボ

ボート池にいるイトトンボの多くは、この「ルリイトトンボ」です。よく見ると鮮やかな水色がとても美しいトンボです。

(トンボ写真提供:大黒友陸さん)

ヒガラ20230413+(5)_R

野鳥チームがじっくり観察できた「ヒガラ」。

カラ類の中でも小さく、逆立った頭の羽がカワイイ野鳥です。

(写真提供:皆川昌人さん)

「月寒公園自然観察会~植物・樹木編」を開催しました!

2025年08月01日

7月29日、札幌市博物館活動センターの山崎真実学芸員を講師に「月寒公園自然観察会~植物・樹木編」を開催しました。

定員を超える22名の皆さんと一緒に、色々な樹木や植物を2時間かけてじっくり観察したので、写真と共にレポートします。

パークライフセンターを出発し、まずは望月寒川の橋を渡って、ボート池方面に向かいました。

水のあそび場の横にあるマツは、カナダやアメリカが原産の樹木で「バンクスマツ」と言い、マツボックリがぎゅっと閉じた形をしています。実は強い熱を受けないと開かない構造で、山火事などで熱が加わると開いて種が飛ぶそうです。外国の木はその土地にあった特性があって面白いですね。

向かって右側の木がバンクスマツです。

望月寒川からボート池にそそぐ水路沿いには「ガガイモ」の花が沢山咲いていました。

ガガイモはツル性の植物で、今の時期白い毛に被われたかわいらしい花が咲き、秋になると長い袋状の果実を付けます。果実の中に、長い毛が付いた種が沢山入っていて、風に乗って飛んでいくので、ここ数年でこのあたりにはガガイモがとても増えました。

ガガイモの汁はかぶれることもあるそうなので、注意が必要です。

ガガイモの花_R

最近水路沿いに増えているガガイモ(花)

水路の横には、いつも地面に水が溜まっている場所があります。そこに生えていたのが「サンカクイ」という植物です。茎を触ると、しっかり三角形をしていて、まさに名前のとおり!
これはおもしろい!と、皆さん茎を触って楽しんでいました。目立たないけど地味な花も咲かせていて、山崎さんに教えてもらわなければ気づかなかった植物に出会えましたね。

その他、ユリノキやネジバナ、ヤマグワ、キツネノボタンなどを観察しました。

サンカクイ_R

サンカクイの茎の三角形を楽しみました

ボート池から、くつろぎの森に向かう途中には、大きなミズナラの木がありました。子どもたちが3人手をつなげるくらいの大きな幹周です。この隣には、これまた大きなコナラの木があります。

コナラは石狩低地帯が北限だそうで、月寒公園には多くありますが、もう少し北の方に行くとほとんど見られなくなります。

そして、山崎さんがいる札幌市博物館活動センターの活動フィールドは石狩低地帯であり、この地域の生きものを学べる施設でもあります。

石狩低地帯のことをもっと知りたい方は、ぜひ札幌市博物館活動センターに行ってみてくださいね。

札幌市博物館活動センターのホームページはこちら↓

博物館活動センター/札幌市

ミズナラの大木_R

子どもが3人手をつなげる位大きなミズナラの木。

くつろぎの森から歴史の森まで、森の中で好きな木の葉っぱを集めたり、キツネやエゾリスに出会ったりしながら歩き進めました。

山崎さんからは、複数の小葉が集まって1枚の葉っぱを形作る「羽状複葉」について、教えてもらいました。このあたりに多いオニグルミやニワウルシ(シンジュ)の木は羽状複葉で、特にシンジュの葉は、1枚の葉っぱが50㎝ほどの長さになるので、その大きさに驚きました!

シンジュの葉_R

ニワウルシの葉の大きさは圧巻!

くつろぎの森にいる辺りから雨が降り始め、歴史の森の階段を降りる頃には、大きな雨粒が落ち始めたので、急いでパークライフセンターに戻りました。

そして、観察会で集めた好きな木の葉っぱを使って、手ぬぐい(ハーフサイズ)に、葉っぱのスタンプを押す工作を楽しみました。

キレイに配置して、種名を書いて図鑑風にする人や、大きな葉っぱをダイナミックにスタンプする子どもたちなど、それぞれに楽しんで頂けたようです。

暑い日でしたが、2時間あっという間の観察会でしたね。参加してくれた皆さま、講師の山崎さん、本当にありがとうございました!

今回やった「葉っぱのスタンプ」は、札幌市博物館活動センターのホームページでも紹介されていますので、ぜひ見てみてください↓

札幌市博物館活動センターおうちミュージアム「はっぱスタンプをしてみよう!」

次回の自然観察会は、8月5日と10月5日のトンボと野鳥編になります。8月は定員になりましたが、10月はまだ空きがありますので、ご希望の方は、ぜひお申込みください。

葉っぱのスタンプ_R

お気に入りの葉を手ぬぐいにスタンプしました!

図鑑風スタンプ_R

木の名前の他「楽しかった」と感想も書いてくれました。嬉しいです!

カラフルなスタンプ_R

カラフルな色で、色々な形の葉っぱをスタンプした作品。ステキ!

大きな葉っぱときれいな形_R

羽状複葉の葉など、大きな葉っぱをきれいに配置した作品。鮮やかです!

淡い色が素敵なスタンプ_R

よく見ると、トゲトゲの針葉樹の葉もスタンプされています。淡い色も優しいですね。

「月寒公園自然観察会~野鳥編」を開催しました!

2025年06月07日

今日は「月寒公園自然観察会~野鳥編」を開催しました!

講師は、旭山記念公園のスタッフで、野鳥ガイドの経験豊富な皆川昌人さん。参加者20名と、2時間ほどゆっくりと園内を巡りました。

パークライフセンターを出発して、散策の森を巡り、ボート池をまわって、歴史の森、くつろぎの森と巡るスタッフおススメのコースを歩きました。散策の森では、野鳥の声が聞こえるものの、なかなか姿が見られませんでしたが、ボート池周りでは、コムクドリをじっくり観察したり、電線に止まったキセキレイをゆっくり観察することができました。コムクドリもキセキレイも、急に人が沢山来て、ちょっと警戒しているようだったので、距離を取って少しだけ観察させてもらいました。双眼鏡では、かわいい仕草や表情、キセキレイはきれいな黄色い体の色をじっくり観察することができました。

野鳥観察会_R

皆川さんは「コムクドリが身近に見られるのは月寒公園の特徴ですね」と仰ってくれました。コムクドリは比較的開けた場所を好むそうで、森林が多い公園などではあまり見られないそうです。ボート池や小川、広場がある月寒公園の環境は、コムクドリにピッタリなのかもしれないですね。

2時間ほどゆったり歩いて、コムクドリ、キセキレイの他、シジュウカラやハシブトガラなどのカラ類、ヒヨドリ、アオジ、カワラヒワ、オオムシクイ(声)など計16種類の野鳥を確認しました。

双眼鏡の使い方から、野鳥の探し方、今咲いている植物や樹木のお話まで、皆川さんから自然の見所をたくさん教えてもらいました。

参加してくれた皆さま、講師の皆川さん、本当にありがとうございました!

コムクドリ雄20190509月寒_R

月寒公園イチオシの鳥「コムクドリ」に出会いました
※写真提供 皆川昌人さん

自然観察会は、7月29日(火曜日)に植物・樹木編、8月5日(火曜日)と10月5日(土曜日)に、トンボ・野鳥編を予定しています。
参加ご希望の方は、申込フォーム、またはお電話、窓口で、お申込みください。

申込フォーム(https://forms.gle/KXFBbDJmyHvGBtDU6)

ニガキ(ニガキ科の樹木)も開花していました。秋には藍色の実を付けます。

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